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課長以外にもおすすめできる!泥臭くも効果的な人の動かし方:『はじめての課長の教科書』【第8号】

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こんにちは、週刊ブックレター編集部です。

本日紹介する書籍は『はじめての課長の教科書』というタイトルで、
これから中間管理職になろうという人が、社内でどう立ち回っていくか」の指南書です。

稲盛和夫さんの『心。』やスティーヴン・コーヴィー博士の『7つの習慣』のような、
「リーダーたるものかくあるべし」といった論調の理想論ではありません。
徹底的に現実的で、政治的な、社内の動き方のアドバイスです。

・部下の動かすコミュニケーションのコツ
・限られたポストをめぐった社内政治の立ち回り方
・エース社員や問題社員の対応方法
・課長のこれからのキャリア戦略

などが赤裸々に語られています。

そもそも「課長=マネージャー」とはどのような仕事なのでしょうか。
ブックレター編集部も含め、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

課長は「予算管理に実質的な責任を持つ管理職」という枠の中では
最も下位にある存在であることが挙げられます。
多くの企業では、課長は経営者と直接仕事の話をすることができる
最下位のポジションでもあり、大切なコミュニケーションの場である予算会議では、
経営者に実務の現場で起こっていることを伝える資料作りが課長の大切な職務になります。(p.21)

このように中間管理職である課長は、経営資源であるお金の一部(=予算)を預かり、
その結果(予算をどのくらい増やすことができたか)に責任を持ちます。
また、経営者と直接コミュニケーションできる一番下の役職、という難しい立場でもあります。

さらに課長は部下の業績や能力を評価すること(査定)が正式に認められている
最下位のポジションであるのが普通です。(p.22)

また、課長の役割は、経営者が直接仕事を見ることのできない従業員を、
評価し、上に報告する権利を持っています。

本書では「課長に必要な8つの基本スキル」を定義しています。

スキル1 部下を守り安心させる
スキル2 部下をほめ方向性を明確に伝える
スキル3 部下を叱り変化をうながす
スキル4 現場を観察し次を予測する
スキル5 ストレスを適度な状態に管理する
スキル6 部下をコーチングし答えを引き出す
スキル7 楽しく没頭できるように仕事をアレンジする
スキル8 オフサイト・ミーティングでチームの結束を高める(p.69~109)

このように、人間関係構築力が大事になってくることがわかります。
なお、「オフサイト・ミーティング」とは
立場や役職を超えて本音が言えるコミュニケーションのことです。
昨今、コンプライアンス強化や非正規社員の増加などで、なかなか生まれにくい
「飲み会」などのフランクなコミュニケーションの場の重要性が再確認されます。

また、社会が大きく変わっている現代日本で、
課長のポストに就く人がこれからを生き残る戦略として、
8つのキャリアパス」を提案しています。

戦略1 自らの弱点を知る
戦略2 英語力を身につける
戦略3 緩い人的ネットワークを幅広く形成する
戦略4 部長を目指す
戦略5 課長止まりのキャリアを覚悟する
戦略6 社内改革のリーダーになる
戦略7 起業を考えてみる
戦略8 ビジネス書を読んで学ぶ(p.185~221)

この本はとても情報量が多く、日々の問題・ストレスに悩めるマネージャーにとっては、
迷ったときに何度も見返すようなバイブルになることでしょう。

また本書は課長に限らず、経営者やプロジェクトリーダーなど、
人を動かし、業務を管理するすべての人におすすめできます

ビジネスにおいては、人に動いてもらいお金やタスクを管理する能力は、必要不可欠です。
マネジメントスキルを高め、自分の仕事力を上げていきましょう。

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