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メンタリスト流ライティングテクニック:『人を操る禁断の文章術』【第34号】

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突然ですが、質問です。

1日だけ100万円を自由に使えるとしたら、何に使いますか?

この質問に対し、どのようなことを考えたでしょうか。
豪華な海外旅行、憧れのブランド品の購入、生活を豊かにする家電の購入、
家族や友人へのプレゼント、資産運用……などさまざまな使い方があります。
実は、これこそが文章が持つ力なのです。

文章を見ると人は想像し始めます。
自分の理想のお金の使い方は人によってさまざまです。
これが映像や写真で100万円を使う人の様子を見せられても、想像力はかきたてられません。
しかし言葉で伝えることで、「自分の理想のお金の使い方」をイメージすることができます。
そしてそのイメージはときに人に行動の原動力となります。

本書の著者は、人の心を読むメンタリストとして
テレビで人気を博したメンタリストDaiGo氏です。
人間心理を知り尽くした著者による、
人を思い通りに操る文章術が本書で解説されています。

文章よりも会話のほうが、相手に伝わるのではないかと考える方も多いかもしれません。
しかし会話は一度起こったことのやり直しはきかず、
また話す内容だけでなく容姿や話すトーン、テンポなどさまざまな要因が関わっています。

その反面、文章は一度書いたものはずっと残り続け、後から修正することも可能です。
そのため、実は相手を思い通りに動かすという点では、会話よりも文章のほうが優位なのです。

「相手を動かす」メンタリズム式文章術では3つの原則があげられています。

・あれこれ書かない
・きれいに書かない
・自分で書かない

どれも一般的な文章術とは、真逆の原則です。
その原則の内容とはどのようなものなのでしょうか。

1つ目の原則「あれこれ書かない」では、次のように述べられています。

書き方のポイントとなるのは、「自分が何を伝えたいか」ではなく、
「この文章を読んだとき、相手にどんな行動をして欲しいか」で考えること。

そして、どのように書けば読み手が「それをしてもいいかな?」
「ぜひそうしたい!」と思うのか、を考えるのです。

多くの人は、文章を書く際にはたくさんの説明をすれば相手を動かすことができる
と考えてしまいますが、実際は相手の望みをピンポイントで伝えれば
簡潔な文章でも相手を動かすことができます。
またあえて全部を伝えないことで、相手の想像力かき立てることもできます。

2つ目の原則である「きれいに書かない」は、一言でいえば感情を揺さぶる文章を書くということ。

「きれいな文章を書かなくてはいけない」と考えてしまっては、自分の感情を抑えてしまいます。

こちらが感情を抑えてしまうと、それは鏡のような効果を生み、
相手の心から湧き上がってくるはずの感情をも押さえつけてしまうのです。
それでは結局、互いの気持ちは通じ合いません。

もし、心を動かしたいのなら「きれいな文章を書こう」という気持ちを捨てるところからです。
文法的に乱れた詩(歌詩)など、ときには、飾り気のない粗い文章のほうが、
激しく人の心を動かすことだってありますよね。

表面的な定型文では、相手の欲求や感情は動かせないのです。

ではどのような文章であれば、相手の感情を動かすことができるのでしょうか。
それは「話しかけるように書く」ことです。

✕「先日、オススメしてくださったお店でハンバーグを食べてきました。
噂に違わず、おいしかったです」

◯「この間、教えていただいたお店、行ってきました。ナイフを入れた瞬間、
肉汁がジュワッと溢れるハンバーグ、びっくりするおいしさでした」

このように感情に寄り添った表現をするほうが、相手の想像力を想起させ、
感情を揺さぶることができます。
そして感情と想像力を動かされた相手は、行動したくなるのです。

3つ目の原則は「自分で書かない」。これはどういう意味なのでしょうか。

これは「相手を動かす文章」の答えは、自分の中ではなく相手の中にあるということです。

相手を動かす文章で必要なのは、相手がどのような願望・欲求を抱えているかを把握すること。
そのため、自分で書くよりも先に相手が何を望んでいるかを知る作業が必要になります。

そのため「人を動かす文章が書けない」という方は、自分が何を書きたいかではなく、
「これを読む人はどのような悩みを持っているのか」を考えて書いてみると、結果が異なるでしょう。

例えばダイエットに関する商品を売りたい場合、
その商品のメリットや良さを伝えるよりもその商品を買おうとしている人が
どのような悩みを持っているのか、購入した結果どのようなメリットがあるのか
を考える必要があるでしょう。

例えば「この商品を使えば10kg痩せます!」という文章よりも
今年の夏は、ビキニで海へ行こう」といった文章のほうが
相手の想像力を想起し、行動につなげやすくなります。
前者は書き手が商品の効果を述べるだけにとどまっていますが、
後者は読み手が痩せた結果、どのようなメリットが得られるのかまで考えた文章になっています。

「自分が何を書きたいか」ではなく
「読んだ相手がどんな願望・欲求を持っているか」を考えること、
それが「自分で書かない」原則なのです。

メンタリズムを活用した読んだ人を動かす文章術をご紹介しました。
巷には多くの文章術に関する書籍が溢れていますが、
本書ほど、型破りで人間心理に基づいた書籍はないと言えるでしょう。

本書では「書かない3原則」以外にも相手の欲求を知る
7つのトリガーやより実践的な文章テクニックを紹介しています。

なかなか文章が書けない、文章を書いているけれど成果につながらない
という方はぜひ本書を活用してみてください。

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