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オンラインコミュニティや組織作りのヒント:『「コミュニティ」づくりの教科書』【第13号】

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こんにちは、週刊ブックレター編集部です。

最近オンラインサロンが流行っていますが、どういった理由で、
人が集まり、意気投合し、場合によってはそこでプロジェクトが動いているのか、
ふと気になったことはないでしょうか。

本書はオンライン・オフラインに関わらず、
現代的なコミュニティが、どういうノウハウによって運用されているのか」を、
集客、マネジメント、人間関係、ITツール、コミュニケーションなど、
複数の視点からノウハウにまとめあげた書籍だと言えます。

著者はオンラインコミュニティの支援サービスPeatixのCMO藤田祐司さんと、
ギルド制チームであるPotageを立ち上げ、コミュニティ・アクセラレーター
という肩書で活躍されている河原あずさんの共著です。

かつてコミュニティは町や会社など「地域」が軸になることが多かったですが、
最近のオンラインサロンのようなネットベースの組織は、基本的には「興味関心」でつながっています。
趣味(例:釣り)が同じだったり、目的(例:副業)が同じだったりといったことが多いでしょう。

また近年では、都内のITベンチャーを中心に、
ビジネスのコミュニティ活動が盛んです
この理由の考察として、本書の冒頭で以下のように書かれています。

企業向け、消費者向けを問わず、顧客とコミュニケーションを取る機会を増やし、
結びつきを強める目的でコミュニティをつくる企業が増えたのです。
自社の製品やサービスのファンを増やし、価格や機能以上の付加価値を提供する。
そんなコミュニティをはぐくむために、最近ではオフィスフロアの一角に
「コワーキングスペース」や「共創スペース」などと呼ばれる
「コミュニティの場」を新設する企業も増えています。(p.5)

またこのような理由以外にも、SNSが大きな力を持つようになり、
イベントを行うことで参加者の拡散やレポートを期待できます。
ITのようなサービス企業にとっては、広告を打つよりも集客効果を見込めるのかもしれません。

一概にコミュニティやイベントといっても色々な形式に分類できます。
本書の前半に紹介されている分類は、イベント企画者のアイデア出しに役立つ情報です。

形式:1対n型
特徴:講師や登壇者がプレゼンし、参加者がその話を聞く
最適なイベント規模:中規模~大規模

形式:トークセッション型
特徴:複数の登壇者が壇上で語り合い、参加者がその話を聞く
最適なイベント規模:小規模~大規模

形式:ワークショップ型
特徴:参加者が1人もしくは数人でチームをつくり、
ワークショップを実施し、
限られた時間で何らかの成果を出す
最適なイベント規模:ミートアップ~小規模

形式:ハッカソン・アイデアソン型
特徴:特定のテーマでグループワークをして、
決まった時間内にアイデアや
プログラムを考え、完成度を競う
最適なイベント規模:小規模~中規模

形式:スナック型
特徴:スナックのように主催者が参加者をつなげていく
最適なイベント規模:ミートアップ~小規模

形式:キャンプ型
特徴:泊まりがけでイベントを開催。
登壇者と参加者がフラットに交流する
最適なイベント規模:小規模~中規模
(p.45)

また、この頃「心理的安全性」という言葉を耳にしたことのある方も多いでしょう。
「自分の考えや発言や行動が受け入れられる」という安心感のことですが、
よく取りざたされるこのキーワードは、本書でも
コミュニティ運営のために必要不可欠だと書かれています。

心理的安全性が高いとフラットな人間関係が構築でき、
参加者は互いに配慮して発言するようになります。
イベントでの人間関係は円滑になり、コミュニティ活動でも参加者が
積極的かつ自律的に行動するはずです。(p.105)

巻末付録として収録されている「イベントを盛り上げる神ワザ101」も、
運営担当者なら片手に持っておきたい、チェックリストとして使えます。
週刊ブックレター編集部が面白いと思ったものを一部抜粋すると、

・001会場選びは天井の高さに注意
・003Wi-Fiはあるか
・008将来の登壇者候補を招待
・012「いよいよ明日です」リマインドを忘れずに
・027「#(ハッシュタグ)」で拡散力アップ
・054盛り上げるならクイズを活用
・074「ぼっち防止」担当がパトロール
・078SNSグループに集合写真を投稿
・080イベント内容はYouTubeライブにアップロード
(p.235~255)

といった実践的な運営テクニックが網羅されています。

「組織を作る」というと、会社のように縦社会で、
トップダウン、緊張感のあるものを連想してしまいがちです。

しかし、今の時代に合っているのは、より”ゆるい”つながりでしょう。

気軽に参加できて、フラットに発言ができる、
責任は小さい代わりに、創造的なアイデアが生まれる、
そういったインターネットを通じた横のつながりです。

自社の商品・サービスを「コミュニティ」という活動を通して認知させたい、
ITベンチャーの経営者や広報・マーケティング担当者、
オンラインサロンやスクールビジネスを立ち上げて、満足度の高いコミュニティを運営したい方、
インターネット上で影響力を手に入れたり、フォロワーを増やしたい方には、
積極的におすすめできる本だと言えます。

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