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テクノロジーが作る未来のビジネスカタログ:『ビジネスを変える100のブルーオーシャン』【第26号】

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こんにちは、週刊ブックレター編集部です。

本日ご紹介する本は、異色のビジネスモデル集です。
日経新聞の子会社で日経BPのリサーチ&コンサルティング部門(いわゆるシンクタンク)
が贈る、最新技術が可能にするビジネスアイデア集となっています。

日経ビジネスや日経トレンディ、日経エレクトロニクス、日経メディカルといった
数々のオンラインオフライン媒体の総勢80名以上の記者による取材の結晶とも言えます。

「自動通訳機能付き高精細ビデオ会議」
「フレキシブルワークプレイス」
「ゲノム編集食品」
「情報銀行」
「脳フィットネス」
「リアルタイム・マッチング」
など、まだ産業に応用されていない技術と
その技術が創り出す事業アイデアを100個まとめてます。

また、それぞれに予想市場規模が付記してあり、
「アシストスポーツ」(障がい者や高齢者がスポーツを楽しめる)…潜在顧客7万人
「ブロックチェーン遺言信託」…50兆円(GDP10%)
「エドテック(オンデマンド教育)」…27兆円
といった具合で、具体的な数字とともに市場にもたらすインパクトを予想できます。

どれも胸がわくわくする近未来の技術ばかりですが、
週刊ブックレター編集部スタッフが、
特にエキサイティングなものをセレクトし、ご紹介していきましょう。

043 情報コンシェルジュ リーダーに必要な情報を提供する

市場規模 約25兆円
企業がビジネスパーソンの「調べもの」に支払う賃金(年間)
出所:オウケイウェイヴ総研調査より加工

・重要な意思決定に必要な情報を即座に届ける
・情報を集め、分析する専門家
・専門家をITで支援

重要な出来事があったときビジネスリーダーが意思決定を下すために
必要な情報を即座に届けてくれる人およびそのサービスを指す。
これまでも部下や社外の人に類似の仕事を頼んでいただろうが、
情報量が桁外れに増え、自分の産業と他の産業がクロスする時代になってくると、
コンシェルジュ役を支援する新ビジネス
コンシェルジュ機能そのものを提供する新ビジネスが登場する。

情報コンシェルジュに求められる条件は大きく二つある。
まず「速く、もれなく」。
ITのレコメンデーションエンジン、自動翻訳機能を使えばかなりの対処ができる。
二つ目は「正しく、手短に」。
集めた情報の価値を判断して、分かりやすい解説と要約を付ける必要がある。

(p.114~115)

このようなサービスは現在でもあります。
例えば、有名どころだと、SPEEDA、矢野経済研究所、ガートナーなどが提供する資料、
さらに、単発のコンサルティングのビザスク、アンケートのマクロミルなどです。
AIの技術によって、よりパーソナライズされた情報提供が可能になりそうです。

034 個人格付け 国や企業の格付けに続き個人も

市場の規模 2030年グローバル 10兆円 日経BP総研推定

・個人の信用情報を基に格付け
・決済のほか購入やトラブルの履歴も評価

過去の決済状況、資産状況、就業状態などからクレジットカードの
発行可否を判断するなど、個人の信用情報はすでに一部で利用されている。
こうした決済関連データだけでなく、購買履歴から得られる推定購買力、
決済の遅延などトラブル履歴、行動の反社会性の有無などを
ネット上の行動履歴や決済機関、流通、ネットオークションの評価などから
個人に紐づけ、格付けのデータとして利用するようになる。
この格付けに応じて、商品の先渡し購入やローン設定の可否、
決済金額(クレジットカードでいえば使用上限額)などが決まる。(p.94~95)

中国などではすでに実用化されている
「芝麻(ジーマ)信用」と同じようなものだと言えます。
アルゴリズムが個人の行動を格付けし、そのスコアにより
受けられる公共サービスや、信用取引の幅に差がついてくる、というものです。
個人がこれだけ監視される社会が来ることに、少しばかり恐怖を覚えます。
また、やり直しのきかない社会になることも考えられるでしょう。

041 テレイグジスタンス 他のサービスと組み合わせる

遠隔という意味のテレと存在という意味のイグジスタンスを組み合わせた造語。
遠隔地にあるロボットやそこに搭載された触覚機器を通じて、
その場所にいるかのように感じ、行動することを指す。

例えば、地球の裏側にある工場の機器を、
工場の様子を把握しながら遠隔操作する。
遠方の観光地やそこにある美術館をロボットに歩き回ってもらい、
風景や展示物や音を自宅にいながら体感する。
こうした遠隔旅行の実験をした旅行会社と通信会社がある。(p.108)

さながら「ドラえもん」あるいは「スターウォーズ」の世界に思えるでしょう。
ロボティクスやVR、5G、センサーなどの高度な技術を複数組み合わせる中で、
このような高度な感覚拡張体験をサービスとして実現できる日が近づいているようです。

本書の対象読者は恐らく多岐にわたり、
・次の投資先を考えているVC・投資家
・これから伸びる会社や産業を知りたい個人の株式投資家
・産学連携で最新技術を事業にしたい研究者
・研究機関と提携し、新たなサービスを企画したい新規事業部
・事業アイデアを探しているスタートアップ起業家
・これから伸びる産業に行きたい求職者
・AIによって失職しない職業を知りたい学生
といった方に広くおすすめできるでしょう。

見る人によっては、数十億円の事業を生み出す
ポテンシャルを秘めた”ドル箱”な書籍です。

記事フッター

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