こんにちは、週刊ブックレター編集部です。
小学校~大学までの教育で、「起業」を体系的に習ったという人は、ほとんどいないでしょう。
世の中に数多いる起業の成功者たちも、自身の人生を振り返って、
「大学で体系的な経営学を学んだ」という人は少ないのではないでしょうか。
また、起業するために必要な知識は、おぞましいほど膨大で、たくさんの読書が必要です。
売れる商品を作る技術、マーケティングや集客のテクニック、チーム化やマネジメントのスキル、
財務・会計・税金の知識、資金調達や資本政策の知識、等、大量のややこしい知識が求められます。
本書『起業の技術』は、「会社や事業を起こす」という
体系的に教わる機会の少ない知識を、1冊に凝縮し、教科書にしています。
1.ミッション
2.商品力
3.ポジショニング
4.ブランディング
5.集客力
6.見込み客フォロー
7.サイレントセールス
8.CLVマネジメント
9.経理・財務
10.チームビルディング
11.仕組み化
12.投資とリスクマネジメント
上記12の観点から、起業家として活躍するための基礎知識をインプットできます。
また、自分のビジネスを書き込んで表現するワークシートもついていて、実用的です。
すべてを紹介することはできませんが、編集部が選んだ本書のエッセンスを抜粋します。
経営のパフォーマンス(成功度)は「3つの力」のカケ算で決まります。(中略)
「経営のパフォーマンス」=「商品力」×「営業力」×「管理力」
少し注意が必要なのは、3つのうち1つが0だと全体が0になってしまう可能性があるということです。(p.32)見込み客フォローは「興味はあるが購入には至っていないすべての潜在顧客に購入に近づいてもらう活動」です。
無理にプッシュするのではなく、見込み客の段階によって適切な距離を保ちながら、
少しずつ購入に自発的に近づいていってもらう仕組みをつくります。(p.162 第6分野見込み客フォローより)【顧客に嫌われる8ステップ】
①適切な情報提供がない ②ニーズを把握していない ③タイミングが悪い ④売り込んでくる
⑤主観的で客観性がない ⑥共感できない ⑦情熱を感じない ⑧見た目や態度が不快(p.187 第7分野サイレントセールスより)【キャッシュを増やす11の方法】
①売上を上げる ②原価を減らす ③固定費を減らす ④営業外費用を減らす
⑤税金を減らす ⑥請求を早くする ⑦代金を回収する
⑧支払を遅らせる(*支払相手には、前もってお願いする必要があります)
⑨入金を早める ⑩借り入れをする ⑪増資する(p.257 第9分野経理・財務より)チームパフォーマンス=採用力×育成力×メンテナンス力(p.274 第10分野自立型組織を作るより)
通読しすべて理解した方は、それなりに本を読んだりや経験を積んできた人でしょう。
しかし、これから起業したい初心者の方も、「経営」の全体像を捉えるのに最適です。
起業を志すすべての人に、おすすめできるバイブルだと思います。