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副業で手軽に始める不動産ビジネス:『貸会議室ビジネスで副収入を得る方法』【第6号】

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こんにちは、週刊ブックレター編集部です。

本日ご紹介する本は、サラリーマンでもできる具体的な副業をテーマにした本です。
そのテーマとは、意外なことに「貸会議室ビジネス」です。
不動産と聞くと敷居が高そうですが、本書は「副収入でもできる」というのが興味深いポイントですね。

『ひとり空間の都市論』(ちくま新書)という書籍で紹介されているように、
未婚率増加・人口減少の時代に、「おひとり様消費」はビジネスチャンスになっています。
その一例として、「ひとり空間」を提供するビジネスの流行は、
ひとりカラオケ、漫画喫茶、ひとり焼肉、など枚挙に暇がありません。

そんな中、「貸会議室」というビジネスモデルも、大きな需要が生まれてきているのではないでしょうか。
ましてや昨今の不況の中、「オフィスを持つ」というのは固定費を増やすことであり、倒産リスクを上げてしまいます。
こういった時代にオフィスを変動費、すなわち「使ったら使った分だけ」
という形態に切り替えるビジネスパーソンも多いはずです。

貸会議室ビジネスの仕組みはいたってシンプルで、
1.部屋を賃貸で借り、
2.備品をセットアップして会議室やレンタルスペースとして整備し、
3.借り手と貸し手の仲介サイトに掲載
4.売上から諸経費を引いて利益を得る
というものです。

さて、本文の興味深い部分をいくつか引用しましょう。

貸会議室ビジネスは、他の副業に比べて圧倒的に簡単です。
もしかしたらビジネスというより手堅くお金が儲かる仕組み、と言っても良いかもしれません。
一般的な不動産投資であれば、物件を所有・運営するため、それなりの知識が必要です。
宅建の免許までは必要ないですが、それに近い知識はあったほうがいいですし、
リフォームや大規模修繕等物件を維持するための知識など、
知っておかなければならないことが山ほどあります。(中略)
これに比べて、物件を所有しない貸会議室ビジネスの場合、
専門的な知識や想定しなければならないリスクの知識もほとんど必要ありません。(p.30)

「不動産」と聞くと何千万円とかかりそうですが、上記のように手軽に始められるものだそうです。
本書によれば、初期費用の平均は95万円程度というから驚きです。
ではそもそも「誰に」「どんな需要」があって、貸会議室ビジネスが成立するのでしょうか

会議室の借り手として一番に思い浮かぶのは企業です。
企業では常に会議が行われ、新しい製品の説明会やセールスの研修会、
たくさんのお客様を招いての商談会などが行われています。
もちろん大企業であれば、社内の会議室やホールなどを使用することでしょう。
ところが世の中、大きな会社ばかりではありません。
マンションの一室を借りてオフィスにしている会社や、
予算の都合で決まった会議室を常設できない会社などいくらでもあります。
何か新しいことをはじめようと考えて、関係者が集まって意見交換をしたいときに、
数名で集まれる場所が、実はなかなか少ないのが現状なのです。(p.32)

ここからわかるように、借り手は「零細企業」~「自社会議室を持つほど予算のない中小企業」だと考えられます。
ルノアールに行けば、商談が行われていますが、もう少しプライベートな空間で行いたい需要も考えられるでしょう。
また、小さな会社にとって、複数人が集まるとき、手軽に近くで借りられるスペースがあれば便利です。

成功するための条件ベスト10
1 最寄り駅まで距離が10分以上離れていない
2 WiFi完備
3 値段を下げすぎない。土日祝の稼ぎ時は強気でOK
4 写真映えする部屋
5 完全貸し借りの個室
6 利用可能人数は8名以上を確保する
7 周辺にスターバックスやルノアールなど、電源やWiFi完備のお店がある
8 週に一度は清掃を行う
9 周辺にはない収容人数の、大型の会議室が狙い目
10 3つ以上の予約サイトを利用する (p.109~115)

著者は自らの会議室運営経験の中から、数多ある貸会議室の中で上の10の特徴を押さえたものが人気になると言います。
「たまの機会に仕事用途で会議室を利用するビジネスマン」のニーズ・勘所を押さえているものが売れるようです。

人気物件にするための備品選び
1 机と椅子
2 パッと目をひく色づかい
3 キーボックス
4 さらに人気を高める3種の神器はこれだ!(①プロジェクター②ホワイトボード③Wi-Fi)
5 長い目で考えるとスリッパは必需品
6 照明は明るさを重視
7 効果てきめんの利用案内POP
8 魅力的に撮影する

上記のように、人気物件は単にスペースを貸し出すだけではなく、備品が整っているようです。

本書の著者は、関西・九州を中心に全国22カ所の会議室を展開するhiro田中さんと、
博多や神保町、渋谷、大崎、鶯谷といった都市部に不動産を展開し、
「シェアリングエコノミー×アセット」を実現する会社を立ち上げた森実さんの二人です。

実践者である二人の対談や、仲介プラットフォーム「スペイシー」の代表インタビューなど、
単なる抽象的な情報ではなく、実際の地名や売上など具体性の高い話が載っており、有益です。

週刊ブックレター編集部としては「参入障壁が低いので、本当に儲かるのか」という点が気になりどころでした。
ただし人によっては、強みを生かし大きな利益を上げるポテンシャルを、貸会議室ビジネスに感じました。

不動産業界や地理に詳しい人、副業をしながら不動産に詳しくなりたい人には、特におすすめできる本です。

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